缶(とペットボトル)コーヒの「Brix」と「pH」を計測してみました。
今回はサントリー製の3商品を計測し、その結果「それぞれに違いがある」 ことが分かりました。
しらべたコーヒー
「Brix」と「pH」を調べたコーヒー上の画像にあるように、次の3種類です。
- ボス 無糖ブラック
- クラフトボスブラック
- プレミアムボス ブラック
メーカーによる商品説明
サントリーによる、それぞれの商品説明は次のようになっています。
ボス 無糖ブラック
「ボス 無糖ブラック」は、コーヒーのコク・香りとクセのないすっきりとした後味が大変ご好評をいただき、ブラックタイプ缶コーヒー市場でNo.1※のポジションを築いています。
※ インテージSRI調べ ブラック缶コーヒー市場 2020年1月~2020年12月累計販売金額 全国SM・CVS・DRUG計
https://products.suntory.co.jp/d/4901777204980/
味に対する特徴的なキーワードとしては、
「クセのないすっきりとした後味」
があげられるでしょうか。
また、ブラック缶コーヒーで No.1のポジション!とのことです。
クラフトボスブラック
現代のオフィスワーカーの新しい働き方にあわせた味わいを追求しました。時間をかけて少しずつ飲むことを想定し、満足感がありながらも、すっきり飲み続けられる味わいを実現するために、200を超える工程※を経て、手間を惜しまず仕上げました。豆の選定、焙煎、抽出それぞれの工程にこだわり仕上げた5種のコーヒーをブレンドすることで、コクがあるのに苦すぎず、飲みやすい「澄みわたるコク」を実現しました。
※焙煎・抽出・調合における工程数
https://products.suntory.co.jp/d/4901777300521/
こちらの特徴は、
「コクがあるのに苦すぎず、飲み易い「澄みわたるコク」」
が特徴ですね。
ちなみに工程数が200オーバー!!
プレミアムボス ブラック
「プレミアムボス」の特長である、ブラジル最高等級豆100%の微粉砕コーヒー豆を絶妙にブレンドする製法を採用。深煎りコーヒー豆から抽出したコーヒーオイルを加え、さらに専用の焙煎方法を開発することで、ボトル缶のブラック缶コーヒーに求められる豊かなコクとキレの良い苦味が両立した、ボスブラック史上“最高峰のコク”を実現しました。
https://products.suntory.co.jp/d/4901777278639/
こちらは、
「豊かなコクとキレの良い苦味が両立」
となるでしょう。
また、
「ボスブラック史上“最高峰のコク”を実現」しているそうです!
結果
実際の測定結果は、次のようになりました。
まずは、Brixから低い順に、
ボス 無糖ブラック 1.1
クラフトボス ブラック 1.3
最後は、プレミアムボス ブラック 1.6
続いてpHについては、高い順に、
ボス 無糖ブラック 6.11
クラフトボス ブラック 5.51
最後は、プレミアムボス ブラック 5.28
以上の結果をグラフにまとめてみると、
となりました。
このグラフは横軸に Brix 、縦軸に pH を表示しています。
横軸の Birx は右側にいく(値が大きくなる)ほど、濃いと考えることができます。(以前にコーヒーの Brixについて実験した記事が こちら にありますので、よろしければご参照ください。)
一方で縦軸のpHは、下にいく(値が小さくなる)ほど、酸味が強いと考えることができます。
以上を踏まえて、改めてグラフを見てみると、
今回の3商品の中で、
「プレミアムボス ブラック」が最も濃い & 酸味が強く、
それとは逆に、
「ボス 無糖ブラック」が薄めで、酸味も穏やか、
そして、
「クラフトボス ブラック」がそれらの中間 といったことが言えるでしょうか。
これらの商品に使用されているコーヒー豆の種類が正確には分からないので、それに大きく依存すると言われている酸味 (pH) については何とも言えませんが、Brixについては、コーヒー豆の種類が違ったとしても意図的にコントールできるかと思います。
ゆえに、プレミアムを謳う「プレミアムボス ブラック」は、Brixを高めに設定することで「ボスブラック史上“最高峰のコク”を実現している、一方で「ボス 無糖ブラック」は、Brixを低目に設定することで「クセのないすっきりとした後味」を実現しているとメーカーは言いたいのではないかと私は推測してみました。
以上がサントリー製の3商品のBrixとpHを計測した結果です。
ご覧いただき、ありがとうございました!
(次回予告)
それでは、あの安い缶コーヒーのBrix はどうなっているの?
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